前立腺肥大症について~治療編~
前立腺肥大症の症状・検査についてのお話に引き続き、今回は治療についてです。
軽症の方は、主に薬物療法を行いますが、症状が進行し、日常生活に不便を感じる方には、手術をおすすめします。
当院で行われている手術について説明します。
*手術は本院の高山病院で行います*
前立腺の手術治療の中で主流の外科的治療法です。
内視鏡を尿道の中に挿入し、前立腺を観察しながら、ループ型の電気メスで肥大した前立腺を切除することで、尿の通りを良くする治療です。
約1週間の入院が必要です。
内視鏡を尿道の中に挿入し、前立腺をツリウムレーザーで蒸散させることにより、尿の通りを良くする治療です。
従来から行われている治療方法に比べ、出血が少ないメリットがあります。
入院期間は約5~7日間です。
どちらの方法でも尿の勢いが良くなりますし、頻尿や夜間頻尿の改善も期待できます。
術後しばらくは血尿や排尿時痛がありますが、徐々に軽減・消失します。
前回は前立腺肥大症の症状についてお話ししましたが、今回は検査についてお話しします。
肛門から指を入れて、前立腺の大きさや硬さ・表面のなめらかさを確認します。
②前立腺超音波検査
前立腺の大きさを調べます。
③尿流量測定(尿の勢いの検査)
こんにちは♪
梅雨に入りジメジメした毎日が続いていますが、お元気にお過ごしですか?
今回は、クリニックでも多く見られる前立腺肥大症についてお話したいと思います。
前立腺肥大症は、加齢に伴って前立腺が肥大し、尿道を圧迫する病気です。
がんではなく、良性のものです。
おもな症状は・・・
*トイレが近い
*何度もトイレに起きる
*尿の出方が悪い(すぐに出ない、時間がかかる)
*終わっても、まだ残っている感じがする
*尿線が細くちょろちょろと勢いがない
などです。こんな症状でお困りの方は、クリニックへご相談ください。
↓↓チェックシートで症状をチェックしてみましょう↓↓
尿路結石について~腎臓結石・尿管結石・膀胱結石~*治療編:Part2*
今回は、尿路結石症に対する治療法の続きをお話したいと思います。
前回お話した体外衝撃波砕石術(ESWL)で破砕されなかった場合や、結石が大きい方は、手術が勧められます。
②経尿道的尿管結石破砕術(TUL)
(1) 尿の出口(尿道)からカメラ(内視鏡)を結石の部位まで入れて、 (2)結石をレーザーで小さく砕き、
(3) 体外に取り出す方法です。
*入院して麻酔をかける必要がありますが、体をまったく切ることなく行うことができる手術で、
その場で石を取り出すことができるため、確実性が高い治療法です。
膀胱の中にある結石を砕く治療法です。
石の大きさや硬さなどにより (1) レーザーや (2) 砕石器で砕いて (3) 石を取り出します。
★ 分からないことやお聞きになりたいことなどありましたら、クリニックにご相談ください ★
新年のご挨拶 & クリニックでできる検査
あけましておめでとうございます♪
年が明けて早ひと月が経とうとしていますが、いかがお過ごしですか?
新年の1回目は、クリニックでできる検査について改めてご紹介します。
クリニックでは、たいした検査ができないだろうと、本院の高山病院に行かれる方がいらっしゃるそうです。
クリニックでも採血・エコー・レントゲン・内視鏡カメラ・尿の勢いの検査
などもできますので、尿でお困りの方は是非高山泌尿器科クリニックにお越し下さい。
本年もよろしくお願い致します。
予定していました結石治療編の続きは、次回したいと思います。
尿路結石について~腎臓結石・尿管結石・膀胱結石~*治療編*
前回に引き続き、尿路結石についてのお話です。今回は治療についてお話します。
一般的に、5mmより小さい結石は尿と一緒に排出される(排石)可能性が高いので、排石を促す薬物療法が選択されます。
1cmより大きい結石の場合には、積極的な治療が検討されます。
体の外から結石に向かって衝撃波を照射し、結石を砕く治療法です。衝撃波が当たるときに痛みを感じることがあるため、本院では予防的に痛み止めの坐薬を使用しています。
麻酔なしで日帰り~一泊で治療できますが、一度で破砕できない場合があります。
破砕されなかった場合は、2回目の砕石術を行うこともありますし、別の方法(手術)で砕石することもあります。
他の治療方法についての詳しいお話は、来年お話したいと思います。
★本院の高山病院での治療になります★
今年も1年ありがとうございました!!良いお年を♪
来年もよろしくお願い致します。
尿路結石について~腎臓結石・尿管結石・膀胱結石~
以前血尿の原因には、『膀胱炎』『結石』『腎炎』『膀胱癌』などがありますとお話しました。
前回は血尿の原因のひとつである膀胱腫瘍についてでしたが、今回は尿路結石についてです。
尿路結石とは、腎臓から尿道までに結石ができる疾患で、泌尿器外来では最も頻度の高い疾患のひとつです。
仙痛発作(突然生じる激しい痛み)と血尿が典型的な症状です。遺伝的にできやすい人もいますが、高血圧・糖尿病・高脂血症など生活習慣病がある方は尿路結石になりやすいと言われていますので、注意が必要です。
腎結石は無症状で経過することが多いですが、これが尿管に落ちることによって痛みが起きます。
小さい結石は溶かす薬と痛み止めで様子を見たりしますが、大きい結石は治療が必要です。
次回は結石の治療についてお話しします。
結石には色んな種類があります
前回は内視鏡検査についてお話しました。
今回は内視鏡検査で『膀胱がん』が見つかった場合についてのお話です。
まず、膀胱腫瘍であることがわかった場合には、確定診断のために、治療を兼ねた
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)を行います。
Q1.どんな手術なの?
A.・内視鏡と切除ループを使って、腫瘍を切除します。
・尿道から内視鏡を挿入するため、おなかを切ることなく手術が可能です。
Q2.クリニックで手術できるの?
A.手術は本院の高山病院で受けていただきますが、その後の診察や検査はクリニックでできます。
Q3.どれくらい入院するの?
A.血尿の程度にもよりますが、だいたい1週間程の入院です。
Q4.手術したら、もう病院に行かなくていいの?
A.1)腫瘍の進行度によっては追加で治療が必要になる場合があります。
2)膀胱がんは再発が多い病気です。
そのため、最初のうちは3か月毎の膀胱鏡検査が必要です。
3)上皮内がんに対しては、膀胱に抗がん剤を注入する治療を行います。
★何か気になることや疑問点などありましたら、お気軽にご相談ください★
前回は血尿のお話をしました。今回はクリニックで出来る【内視鏡】検査のお話です。
血尿の中でも痛みの無い無症候性肉眼的血尿は注意が必要です。
このような血尿の場合、膀胱の中を観察する内視鏡検査を行うことがあります。
内視鏡は軟らかい素材のファイバースコープですので、痛みも少なくなっています。
男性の場合、尿道にゼリーの麻酔をしてから内視鏡をいれます。膀胱腫瘍や結石の有無、炎症など粘膜の変化が分かります。
また、前立腺肥大などの尿道の状態も分かります。モニターに画像が出ますのでその場で見たり、あとで写真を見ることも出来ます。
次回からは、検査で見つかった病気や治療についてお話ししていきます。